添田町の空き家をどうするか|解体の補助は見当たらない。空き家バンクは101件のうち82件が成約

添田町の空き家をどうするか|解体補助補助額は確認中

添田町の実家が空き家になって、どうするか決めかねている——そういう方に向けて、町が実際に何を用意しているかを一次情報だけで並べました。

先に結論から書きます。添田町には、相続した実家の解体に使える補助が見当たりません。町の例規集を全部たどり、耐震の補助とがけ地の移転の補助も読みましたが、空き家になった家を壊すのに使えるものはありませんでした。

そのかわり、添田町は空き家バンクがよく動いている町です。町のページによると、これまでに登録された101件のうち82件が契約に至っています(令和8年9月3日現在)。ただし、相続が済んでいない家は登録できません。

目次

先に結論:壊す補助は無い。バンクに載せるなら相続を先に

添田町空き家・空き地バンク実施要綱より

第2条(4) 物件登録者 …登録された物件の所有者で、かつ、空き家(敷地の土地部分も含む)・空き地に係る登記簿上の所有者で、当該空き家の売買又は賃貸及び空き地の売買を行うことができる者をいう。
第4条2項 前項の規定に関わらず、次の各号に掲げる物件は、登録することができない。
(1) 所有者が死亡し、相続が完了していない物件
第25条(片付け支援金の申請期間) 空き家物件登録を申請する以前 添田町空き家・空き地バンク実施要綱(平成24年告示第38号・令和3年6月1日施行の改正まで・2026年10月1日確認)

登録できるのは登記簿上の所有者で、相続が終わっていない家は登録できません。親の名義のままでは載せられないということです。
片付け支援(一律10万円)は、バンクに登録を申し込む前に申請する決まりです。順番は、相続の手続き → 片付け支援の申請 → 業者による片付け → 物件の登録、になります。

添田町で先に知っておくこと

  1. ★解体の補助は見当たりません
    耐震の補助は住んでいる人がいる家だけ、がけ地の補助は住んでいる人が移る場合の制度です。空き家を壊すなら自費が前提です。
  2. ★空き家バンクは101件のうち82件が契約成立
    令和8年9月3日現在の町の数字です。掲載中の売り物件は100万円から850万円でした。
  3. ★相続が済んでいない家は、バンクに登録できません
    登録できるのは登記簿上の所有者です。売るつもりなら、相続登記を先に進めてください。
  4. ★片付け支援は一律10万円。登録の前に申請します
    業者に頼むこと、補修が少なくすぐ住める家であること、2年以上登録できることが条件です。
  5. ★契約が成立すると、仲介手数料に5万4千円
    売る側・買う側のどちらも対象です。契約成立から1か月以内に申請します。

窓口は用件で分かれます。空き家バンクと支援金はまちづくり課 まちづくり推進係(0947-82-5965)、耐震の補助は防災管財課 防災安全係(0947-82-4002)、ごみは福祉環境課 環境保全係(0947-82-1232)です。

まず、4つのうちどれに当てはまるか

相続した家について決めることは、結局4つしかありません。国土交通省の令和6年空き家所有者実態調査では、相続で空き家を取得した人の選択はこうなっています。

選択割合添田町の場合
そのまま所有32.7%住宅・土地統計調査の数字が無く、今の空き家の数は分かりません
売る21.7%★バンクは101件のうち82件が成約。ただし相続が済んでいることが登録の条件
壊す15.3%★解体の補助は見当たりません
貸す・活用4.6%バンクは賃貸も対象。成立すれば仲介手数料に5万4千円

① 売る(空き家・空き地バンク)

★登録できる人町内の空き家の登記簿上の所有者。所有者が複数なら全員の承諾が要る
所有者が死亡し、相続が完了していない物件は登録できない
登録できる家補修の少ない町内の空き家(町のページ)。営利を目的とした物件は不可
申込みに添えるもの物件登録申込みカード・同意書・本人確認書類・位置図・間取り図・外と中の写真・登記事項証明書等の写しなど。代理人が申請する場合は委任状
交渉と契約町は関与しない。買いたい人は先に利用登録が要り、内覧・交渉ができるまで2〜3週間かかる
担当まちづくり課 まちづくり推進係 0947-82-5965

出典:添田町「空き家・空き地バンク」(更新日 2026年9月1日)、添田町空き家・空き地バンク実施要綱(2026年10月1日確認)

町の「空き家登録物件一覧」は「累計登録件数101件の内、82件が契約成立しています。(令和8年9月3日現在)」と書いています。同じ日の一覧に載っていたのは11件(売却10件・賃貸1件)で、売却の価格は100万円から850万円でした。バンクに載せれば買い手が付く見込みがある町だということです。

登録すると受けられる支援

★片付け支援一律10万円(10万円未満は実費・1,000円未満切捨て)
業者に頼んで片付ける/補修が少なくすぐ住めると町が判断した家/2年以上登録できること
片付けの前、物件の登録を申し込む前に申請(契約書の写し・片付け前の写真など)
登録した人へのお礼添田町お買物券1万円分(登録した日から1か月以内に申請)
紹介した人へのお礼お買物券5千円分(登録した人の世帯員以外)
★仲介手数料支援一律5万4千円(5万4千円未満は実費)。バンクで売買・賃貸が成立し、宅建業者に仲介手数料を払う人
売る側・買う側のどちらも対象(要綱第23条)。契約成立から1か月以内に申請
★返還支援を受けて2年以内に登録を取り消すと全額返還。ただしバンクで交渉が成立したことによる取り消しは除く(要綱第31条)

買う人にも町の支援があります。添田町に定住するために空き家を買ってリノベーションする人に、工事費の50%・100万円までの支援金が出ます(条件により30万円か50万円の加算)。相続で取得した人は対象外で、二親等以外から買った人が対象です(定住促進リノベーション事業支援金・2026年9月1日更新のページ)。相続した側は使えませんが、買い手を探すときの材料になります。

宅地建物取引業 国土交通大臣(1)第10311号

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添田町のバンクは、相続が済んでいないと使えません。相続登記が済んでいない、相続人が複数いて話がまとまらない——そういう段階から相談できる窓口もあります。

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※相談しても売却が確定するものではありません。手続きだけ相談することもできます。

3,000万円控除の確認書は、窓口を町に確かめる

相続した空き家を売ったときの3,000万円の特別控除には、空き家のある市町村が出す「被相続人居住用家屋等確認書」が要ります。添田町の公式サイトには、2026年10月1日の時点でこの確認書の案内が見当たりませんでした。交付していないという意味ではなく、案内がページに出ていないということです。売る前に、どの課で申請するかを町に確かめてください。確認書が無いと控除は受けられません。

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※紹介を受けても契約が確定するものではありません。控除に該当するかどうかの最終判断は税務署が行います。費用を聞くだけの相談もできます。

② 壊す(補助は見当たりません)

当サイトが調べた範囲では、添田町に空き家の解体(除却)に使える補助はありませんでした。壊すことに関係しそうな制度は2つありますが、どちらも空き家になった実家には当てはまりません。

1. 例規集町の例規集を体系目次から全部たどりました。解体(除却)の補助の要綱はありません
2. 耐震改修の補助工事費の40%・上限60万円。ただし対象の住宅は「現に居住者がいること」が条件で、除却のメニューもありません
3. がけ地の移転の補助土砂災害特別警戒区域などにある危険な住宅の除却等に97万5千円まで出る制度です。ただし「危険住宅に居住する者の代替住宅への移転及び当該危険住宅の除却を伴うもの」が条件で、住んでいる人が町内の安全な場所へ移る場合の制度です

出典:添田町例規集(2026年9月30日・10月1日確認)、添田町「添田町木造戸建て住宅耐震改修工事費補助事業」(更新日 2025年1月14日)と要綱、添田町がけ地近接等危険住宅移転事業補助金交付要綱(令和2年告示第16号の改正まで)

ただし「制度がない」と断定するものではありません。壊すつもりなら、まず役場に直接お尋ねください。当サイトが福岡県の60市町村を調べたなかで、解体の補助が見当たらないと確認したのは小郡市・久山町・添田町の3市町です(赤村・大任町は確認の途中。2026年10月1日時点)。

道路に面した古いブロック塀がある場合は、塀の撤去にだけ使える補助が要綱にあります。高さ1メートル以上で、診断カルテが40点未満のものなどが対象で、費用の3分の2か16万円の低いほうです。工事の前に町との事前協議が要ります(添田町ブロック塀等撤去費補助金交付要綱)。

国土交通省 令和5年度 空き家対策モデル事業 採択サービス

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解体業者の一括見積もりサイトです。建物の情報を入力すると、対応できる業者から見積もりが届きます。相場を知るためだけに使うこともできます。利用は無料です。

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※こちらは広告です。添田町には解体の補助が見当たりません。壊す前に、空き家バンクで建物ごと売れないかを先に確かめることをおすすめします。

③ 貸す・活用する

空き家バンクは賃貸も対象で、2026年9月3日の一覧にも月3万円の賃貸物件が1件載っていました。登録の条件は売る場合と同じで、相続が済んでいることが前提です。バンクで賃貸が成立して仲介手数料がかかれば、一律5万4千円の仲介手数料支援の対象になります。

空き家の活用について相談できる県の窓口として福岡県空き家活用サポートセンター「イエカツ」があります。福岡県から委託された一般財団法人福岡県建築住宅センターが運営する公的な窓口で、電話は092-726-6210です。

④ 何もしない(いちばん多い選択)

実態調査では、相続した人の32.7パーセントが「そのまま所有」を選んでいます。持ち続けることにも費用がかかります。固定資産税は毎年かかり、管理不全空家等・特定空家等として勧告を受けると、住宅用地の特例(課税標準が6分の1または3分の1になる仕組み)が外れて税額が上がります。

添田町のバンクと片付け支援は、補修が少なくすぐ住める家を前提にしています。傷みが進むほどその条件から外れていき、壊すときの費用は全額自分で持つことになります。迷っているなら、傷む前に相続の手続きとまちづくり課への相談だけは済ませておくと、選べる道が残ります。

どれを選んでも必要になること:家財の片づけ

★片付け支援バンクに登録する家なら一律10万円(①の表)。片付けの前に申請
粗大ごみ専用シール(黄)10枚525円。1点(10キロ以内)につき1枚、約10キロを超えるごとに1枚ずつ貼る(30キロのタンスは3枚)
段ボール箱や袋にまとめてシールを貼っても収集しない。収集日は地区ごとに決まっている
★自分で持ち込むさくら環境センター(田川郡大任町大字今任原3888番地1)。月〜金(祝日を含む)9時〜12時・13時〜16時
ごみを積んだ状態で役場に行き、福祉環境課 環境保全係(1番窓口)で本人確認と搬入申請 → 受付印のある申請書をセンターに出し、自分で搬入
家庭系ごみは10キロ未満110円、以降10キロごとに110円(現金のみ)。軽トラック・普通車は1日3回まで、1〜2tトラックは1日2回まで、畳は1日10畳まで
業者に頼む自分で運べない場合は、一般廃棄物収集運搬業の許可業者に依頼(有料)。町が令和8年度の許可業者一覧(18事業者)を公開している
担当福祉環境課 環境保全係 0947-82-1232

出典:添田町「ごみの種類と収集日」(更新日 2026年1月13日)、「さくら環境センターへの持ち込み」(更新日 2026年6月12日)(2026年10月1日確認)

町のページは「ごみの出た場所が添田町以外の場合は、添田町では受付できません」と書いています。実家が添田町にあれば、遠方に住む相続人でも添田町の役場で申請する形です。片付け支援を使うつもりなら、業者に頼む前に必ず申請を。先に片付けると対象外です。

添田町の空き家の現状

添田町については、総務省の令和5年住宅・土地統計調査に市町村別のデータが収録されていません。当サイトが他の市町村で載せている「その他空き家◯戸」や空き家率は、添田町では出せません。推計で埋めることはしません。

そのかわり、町が自分で数えた数字があります。添田町空家等対策計画(平成29年3月)によると、町は平成28年7月から12月にかけて、各行政区長の協力で空き家の実態調査をしました。

老朽度戸数
A 小規模の修繕により再利用が可能87
B 管理が行き届いていないが、当面の危険性は少ない89
C 管理が行き届いておらず、損傷が激しい108
D 倒壊の危険性があり、修繕や解体などの緊急度が高い32
E 倒壊の危険性があり、修繕や解体などの緊急度が極めて高い18
合計334

出典:添田町空家等対策計画(平成29年3月)「添田町の空き家実態調査(平成28年)」(町のページ 更新日 2025年1月14日・2026年10月1日確認)

計画は、A・B判定の建物は北部の役場周辺に多く、南部の山間部ではD・E判定が比較的多いと書いています。10年前の数字なので、今の数としては使えません。いまの空き家の様子は、まちづくり課に聞くのが確実です。

よくある質問

相続した実家の解体に、添田町の補助は使えますか?

当サイトが調べた範囲では、使える補助が見当たりませんでした。耐震改修の補助は「現に居住者がいること」が条件で、がけ地の移転の補助は住んでいる人が移る場合の制度です。
ただし「制度がない」と断定するものではありません。壊すつもりなら、役場に直接確かめてください。

親の名義のままでも、空き家バンクに登録できますか?

できません。要綱は「所有者が死亡し、相続が完了していない物件」を登録できないとしています。登録できるのは登記簿上の所有者です。
相続登記は令和6年4月から義務になっていて、取得を知った日から3年以内の申請が必要です。

片付け支援の10万円は、片付けたあとでも申請できますか?

できません。町のページは「片付けを行う前に申請が必要」、要綱は申請の期間を「空き家物件登録を申請する以前」としています。
業者に頼むこと、補修が少なくすぐ住める家であること、2年以上バンクに登録できることも条件です。まずまちづくり課(0947-82-5965)に相談してください。

添田町の空き家バンクは、実際に売れていますか?

町のページによると、累計101件のうち82件が契約に至っています(令和8年9月3日現在)。同じ日の一覧には11件が載っていて、売却の価格は100万円から850万円でした。
買う人には、定住目的でリノベーションすると工事費の50%・100万円までの支援があります。

遠方に住んでいます。家財のごみはどうすればいいですか?

自分で運ぶなら、ごみを積んで役場に寄ってからさくら環境センターへ行きます。役場の福祉環境課 環境保全係で本人確認と申請を受け、受付印のある申請書をセンターに出します。
運べない場合は、町が公開している許可業者の一覧(18事業者)から頼みます。バンクに登録するなら、業者に頼む前に片付け支援の申請を。

相談先

空き家バンクと支援金は、ここです

添田町 まちづくり課 まちづくり推進係

0947-82-5965

片付け支援は片付けの前に、バンクの登録は相続が済んでから。Fax 0947-82-2869、所在地は〒824-0691 福岡県田川郡添田町大字添田2151です。

用件担当
空き家バンク・片付け支援・仲介手数料支援・リノベーション支援まちづくり課 まちづくり推進係
0947-82-5965
耐震改修の補助・空家等対策計画防災管財課 防災安全係
0947-82-4002
ごみ・持ち込みの申請福祉環境課 環境保全係
0947-82-1232
空き家の活用の相談福岡県空き家活用サポートセンター「イエカツ」
092-726-6210
県から委託された公的な窓口です

4つの道を、もっと詳しく

ここまで添田町の制度を見てきました。制度は市ごとに違いますが、考え方の順番はどの市でも同じです。売るとき・壊すとき・貸すとき・そのままにするときに、何を先に確かめるかをまとめています。

ほかの市町村を調べる

実家が添田町以外にある場合は、そちらの市町村の制度を見てください。福岡県の60市町村のうち55市町村で解体の補助を確認していて、上限額は20万円から100万円まで5倍の開きがあります。そして添田町のように、解体の補助は無くても空き家バンクの支援が厚い町もあります。近くの町と同じとは限りません。

ほかの市のページも公開しています。解体補助の上限は市によって違い、福岡県内では20万円から100万円まで5倍の開きがあります。実家とご兄弟の家が別の市にある場合は、両方を見比べてください。

同じ筑豊の市町村

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福岡県の60市町村から探す 解体補助金の有無を地図で塗り分け、金額・補助率・相続した空き家に使えるかを一覧にしています

制度の内容は添田町の公式ページ・要綱・例規集を2026年10月1日に確認して作成しています。補助金は年度ごとに条件が変わり、予算額に達した時点で受付を終了することがあります。申請の前に必ず担当課でご確認ください。税や法律の取り扱いは個別の事情で変わります。実際の判断は町の担当課・税務署・専門家にご相談ください。

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