うきは市には、別荘でも賃貸募集中でもない「その他空き家」が1,560戸あります。相続したまま使われていない家です。福岡県内では23番目の多さになります。
空き家率は19.2%で、47市町村のうち10番目に高い市です。みやこ町と同率で、県の中央値13.6%の1.4倍にあたります。
うきは市は、買う人に最大200万円が出る市です
実家を売ろうとするとき、いちばん効くのは「買う側にいくら出るか」です。買い手の負担が軽くなれば、それだけ売れやすくなります。
うきは市の空き家リフォーム補助は、リフォーム経費の5割。上限額が申請者と地区の組み合わせで4通りに分かれます。
空き家リフォーム事業費補助金の上限額(令和8年4月1日に一部増額)
- 移住者 × 姫治地区 200万円 150万円から増額されました
- 移住者 × 姫治地区以外 100万円 50万円から増額されました
- 移住者以外 × 姫治地区 100万円
- 移住者以外 × 姫治地区以外 50万円
いずれもリフォーム経費の5割が上限に届くまでの計算です。 移住者とは「転入日の前日から3年間以上、市外住民であった者」。 すでに転入済みの方も転入日から1年間は申請できます。 実家が姫治地区にあるかどうかで、買い手が受け取れる額が倍変わります。
出典:うきは市「★一部増額★空き家リフォーム事業費補助金について」(ページ更新日2026年4月24日・2026年9月24日確認)
200万円は、当サイトで確認できた活用系の補助のなかで、福岡市の250万円に次ぐ2番目の水準です。北九州市と久留米市が100万円なので、市の規模を考えると大きな額です。
うきは市で先に知っておくこと
- ★★買い手の補助が、実家の地区で倍変わります
姫治地区かどうか、そして買う人が移住者かどうかの組み合わせで、50万円から200万円まで開きます。売る前に、実家が姫治地区に入るかを確認してください。 - ★解体の募集は20件程度・先着順です
市は「20件程度(先着順)」と件数を公表しています。日付での締切は書かれていませんが、枠が埋まれば終わります。 - ★解体もリフォームも、市内の業者が条件です
解体は「市内の工事施工者」、リフォームは「うきは市内に本店・支店等のある建築工事関連業者」が要件です。 - ★敷地内の該当する建物は、全部が対象になります
要綱は「敷地内に該当する建築物又はその部分が複数存在する場合は、その全てを除却するものとする」としています。ただし「市長が特段の事情があると認めた場合を除く」という定めもあります。 - ★捨てる前に売る道を、市が用意しています
市は令和6年11月に買取比較サービスと連携協定を結び、一括査定を案内しています。遺品整理の大量ごみには、許可業者4社の連絡先も公開されています。
解体補助の対象は木造または軽量鉄骨造で、判定は要綱の別表第1で合計100点以上。建てた年の条件は書かれていません。申請できるのは所有者または所有者の相続関係者等です。
まず、4つのうちどれに当てはまるか
相続した家について決めることは、結局4つしかありません。国土交通省の令和6年空き家所有者実態調査では、相続で空き家を取得した人の選択はこうなっています。
| 選択 | 割合 | うきは市の場合 |
|---|---|---|
| そのまま所有 | 32.7% | 管理の受け皿は市のページで見当たりません |
| 売る | 21.7% | ★買う人に最大200万円。実家の地区で額が変わります |
| 壊す | 15.3% | 2分の1・上限50万円。20件程度の先着順 |
| 貸す・活用 | 4.6% | 空き家バンクあり。リフォーム補助は買う人向けです |
出典:国土交通省 令和6年空き家所有者実態調査
① 売る
★買い手が受け取れる額を、先に把握しておく
この補助を受けるのは買う人です。売る側に直接お金が入るわけではありません。それでも、売主にとって意味があります。買い手が100万円や200万円の補助を受けられるなら、それは値引きと同じだけの魅力になるからです。
| 補助額 | リフォーム経費の5割 上限は50万円・100万円・200万円のいずれか(上の表) |
| 対象の住宅 | 市内にあり、現在住居として利用されていない中古の戸建て住宅 賃貸目的で建設されたものは除きます ★売買契約が成立して2年以内であること |
| 申請できる人 | 補助対象住宅を購入する人・購入した人(申請時に売買契約書が必須) ★買う人がリフォーム後半年以内に転居・転入すること ★リフォーム工事完了日から10年間、家の適正管理・有効活用につとめること 申請者とその世帯員に市税等の滞納がないこと |
| ★業者 | うきは市内に本店・支店等のある建築工事関連業者が実施すること |
| 対象の工事 | 台所、浴室、トイレ、洗面所、内装、外壁等、屋根等 |
| 対象外の工事 | 外構、車庫、倉庫、ガーデニング等 |
| ★申請の時期 | リフォーム工事の契約前に申請書・見積書等を窓口へ 受付は先着順。交付決定が出てから請負契約 |
| 工事の期限 | 交付申請年度の2月末日までにリフォーム完了・完了報告書の提出 |
| 窓口 | 建設課 移住・空き家対策係 0943-75-4987 |
出典:うきは市「★一部増額★空き家リフォーム事業費補助金について」(ページ更新日2026年4月24日・2026年9月24日確認)
注意点が2つあります。ひとつは「過去にこの補助金を受給した空き家は対象外」。前の持ち主が使っていれば、次の買い手は使えません。もうひとつは「移住者として申請する場合は3社分の見積書が必要」です。
空き家バンクへの登録が条件かどうかは、市のページの要件に書かれていません。みやま市や築上町はバンク登録が条件ですが、うきは市は明記がありません。売却を進める前に、建設課(0943-75-4987)で確認してください。あわせて実家が姫治地区に入るかどうかも聞いておくと、買い手に伝えられる情報が変わります。
売り方は2つあります。物件の状態で選び方が変わります
仲介は不動産会社に買い手を探してもらう方法です。相場に近い値段になりますが、買い手が見つかるまで時間がかかります。買取は業者に直接売る方法です。値段は下がりますが、買い手を探す必要がないので早く終わります。
うきは市の空き家率19.2%は県内で10番目に高く、中央値の1.4倍です。待てば売れる、という前提では考えないほうがいい水準です。ただし買い手に最大200万円という材料があるのは、ほかの市にない強みです。まず値段がつくかどうかを知ったうえで、補助を使ってもらう売り方が成り立つかを考えてください。
空き家・中古戸建て買取専門【ラクウル】
空き家と中古戸建てを専門に買い取っている業者です。仲介と違って買主を探す必要がないため、値が付けば話が早く進みます。傷みが進んでいる家や、遠方で管理が難しい家も対象です。査定の申し込みは無料で、日本全国に対応しています。
※査定を申し込んでも売却が確定するものではありません。金額に納得できなければ断れます。
3,000万円の控除について
相続した家を売るときは空き家の3,000万円特別控除が使えることがあります。この制度を使うには、市区町村が出す被相続人居住用家屋等確認書が必要です。
| 控除額 | 譲渡所得の金額から3,000万円を特別控除 |
| 期限(両方を満たすこと) | 相続日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで かつ令和9年(2027年)12月31日まで |
| 対象 | 相続開始の直前まで被相続人が家屋に居住していたこと |
| 必要な書類 | 被相続人居住用家屋等確認書(市区町村が交付) |
うきは市の公式サイトを確認した範囲では、この確認書についての案内が見当たりませんでした。制度が使えないという意味ではなく、窓口の案内がページに出ていないということです。どの課が出すのかを建設課(0943-75-4987)に聞くところから始めてください。実際に控除が使えるかどうかの判断は、税務署か税理士にご確認ください。
相談しやすい税理士を探すなら【税理士ドットコム】
税理士を無料で紹介してもらえるサービスです。3,000万円の控除が自分の場合に使えるか、売ったときにいくら税金がかかるかを相談できます。相続税の申告についても相談できます。運営は弁護士ドットコム株式会社で、全国47都道府県に対応しています。
※紹介を受けても契約が確定するものではありません。費用を聞くだけの相談もできます。
売る前に確認すること:相続登記が済んでいますか
名義が親のままだと、売ることができません。相続登記は2024年4月から申請が義務になりました。それより前に相続した不動産も対象で、令和9年(2027年)3月31日が期限です。正当な理由なく怠ると10万円以下の過料があります。
うきは市の解体補助では、申請時に建物の全部事項証明書の写しが必要です。申請できるのは所有者または所有者の相続関係者等とされています。
相続した不動産の売却なら【ラクウル】
相続した不動産の買取を専門にしている業者です。相続調査、遺産分割協議書の作成、各種手続きまで含めて相談できます。登記が済んでいない、相続人が複数いて話がまとまらない——そうした段階からでも相談できる窓口です。相談は無料です。
※相談しても売却が確定するものではありません。手続きだけ相談することもできます。
② 壊す(うきは市の解体補助金)
うきは市老朽危険家屋等除却促進事業
| 補助額 | 対象費用の2分の1以内、上限50万円(千円未満切り捨て) |
| ★募集 | 20件程度(先着順) 申請期間の日付・予算額は公表されていません |
| 対象費用 | 老朽危険家屋等の除却及び処分に要する費用 |
| 対象の建物 | 周辺住環境等を悪化させ放置されている木造または軽量鉄骨造の建築物 ★建てた年の条件は書かれていません |
| ★判定 | 要綱の別表第1で合計点数が100点以上 または市長が除却の必要があると認める建築物 |
| 申請できる人 | 老朽危険家屋等の所有者、または所有者の相続関係者等 |
| ★業者 | 市内の工事施工者(市内に本店・支店等の事業所を有する工事施工者、または市内の個人工事施工者) ただし市長が特段の事情があると認めた場合を除きます |
| ★敷地内の扱い | 同一敷地において1回限り。敷地内に該当する建築物またはその部分が複数あるときはその全てを除却する ただし市長が特段の事情があると認めた場合を除きます |
| そのほかの条件 | 所有権以外の権利が設定されていないこと/国等が所有権を有していないこと/公共事業の補償対象でないこと/所有者が暴力団員等でないこと 補助を受ける目的で故意に破損させた場合は対象外 |
| ★順序 | 必ず市と事前の協議(建築物調査申込書) 事業に着手する前に交付申請/着手は交付決定後 |
| 申請書類 | 実施計画書/解体工事見積書の写し/建物の全部事項証明書の写し/位置図/現況写真/市税等に滞納がないことを証明する書類 |
| 完了報告 | 完了の日から30日以内、または交付決定のあった年度の2月末日のいずれか早い日 |
| 窓口 | うきは市役所 0943-75-3111(代表) ★解体のページに担当課の明記がありません。建設課 移住・空き家対策係(0943-75-4987)が空き家を扱っています |
出典:うきは市「老朽危険家屋の解体費用の一部を助成します」(ページ更新日2026年8月13日)および「うきは市老朽危険家屋等除却促進事業費補助金交付要綱」(2026年9月24日確認)
代理人に委任する場合の様式も市が配布しています。実家が遠方の場合は、その選択肢も相談できます。
★判定の点数表が公開されています
「老朽危険家屋」という言葉だけでは、自分の実家が当てはまるのか分かりません。うきは市は要綱の別表第1に判定の点数を載せています。合計100点以上で対象です。
| 区分 | 最高評点 | 主な項目 |
|---|---|---|
| 構造一般の程度 | 50点 | 基礎が玉石10点/基礎がない20点/柱の最小径が7.5センチ未満20点/床の高さが45センチ未満10点/天井10点/採光の開口部がない10点 |
| 構造の腐朽または破損の程度 | 100点 | 根太落ち10〜15点/小修理を要する25点/大修理を要する50点/崩壊の危険がある100点/外壁の下地露出15〜25点/屋根15〜50点 |
| 防火上または避難上の構造の程度 | 50点 | 延焼の恐れのある外壁10〜20点/防火壁の不備10〜20点/屋根が可燃性材料10点/廊下・階段の不備10〜20点 |
| 排水設備 | 10点 | 雨樋がないもの10点 |
| 地域的重要度 | 35点 | 景観を著しく害する15点/★自治会等の地元組織から要望があるもの20点 |
出典:うきは市「うきは市老朽危険家屋等除却促進事業費補助金交付要綱」別表第1(第2条関係)(2026年9月24日確認)
基礎や柱に崩壊の危険があると判定されれば、それだけで100点です。そこまででなくても、「大修理を要する50点+屋根の著しい変形50点」のような組み合わせで届きます。
ここで目を引くのが「自治会等の地元組織から要望があるもの 20点」です。建物の状態だけでなく、近所が市に働きかけているかどうかが点数に入ります。糸島市にも「行政区や近隣住民から市へ空き家の相談が寄せられているもの 25点」という同じ型の項目があります。
当サイトで調べた23市町村のうち、判定の点数を公開していたのは豊前市・中間市・糸島市・うきは市の4市でした。そのなかでも、うきは市と糸島市は区分が細かく分かれています。ただし実際の判定は市が現地を見て行います。自分で数えた点数がそのまま通るわけではありません。
★母屋だけ、という選び方はできません
要綱の第3条に、こうあります。
補助は、同一敷地において1回限りとし、敷地内に前条第1号アに該当する建築物又はその部分が複数存在する場合は、その全てを除却するものとする。ただし、市長が特段の事情があると認めた場合を除く。
うきは市老朽危険家屋等除却促進事業費補助金交付要綱 第3条第3項
敷地内に納屋や物置があって、それも100点以上と判定されるなら、まとめて壊すことが条件になります。母屋だけを先に、という進め方はできません。補助は同一敷地で1回限りなので、後から分けて申請することもできません。
ただし「市長が特段の事情があると認めた場合を除く」という逃げ道が書かれています。みやま市や糸島市にも同じ条件がありますが、ただし書きがあるのはうきは市です。事情がある場合は、事前協議のときに相談してください。
いくらもらえるか計算する
補助金シミュレーター
上限額に達しています。
この金額がそのまま出るわけではありません。 補助を受けるには別表第1で合計100点以上と判定される必要があります。 市内の工事施工者が解体工事を行うことが条件で、 敷地内に該当する建築物が複数ある場合は、その全てを除却することになります。 募集は20件程度の先着順です。 必ず市と事前の協議をしたうえで、事業に着手する前に申請してください。 着手は交付決定後です。
出典:市公式ページ(時点)
100万円の解体工事で上限の50万円に届きます。
この50万円は、県内でどのくらいか
福岡県で金額を確認できた55市町村と比べると
- 上限額 50万円 上から13番目
- 50万円より高いのは12市町村だけです。50万円は25市町村あり、県内でいちばん多い金額。県内の中央値も50万円なので、ちょうど真ん中の水準です。
- 補助率 2分の1 県内でいちばん多い
- 34市町村がこの率です。23パーセントが14市町村、3分の1が4市町村、筑紫野市が60パーセント、糸田町が5分の4です。
- ★買う人への補助 200万円 確認できた範囲で2番目
- 当サイトで確認できた活用系の補助では、福岡市の250万円に次ぐ水準です。北九州市・久留米市は100万円、大牟田市は70万円。ただし60市町村すべての活用補助を調べたわけではありません。
- ★判定の点数を公開 県内で4市
- 豊前市・中間市・糸島市・うきは市の4市です。うきは市と糸島市は区分が細かく、豊前市と中間市は「構造の腐朽又は破損の程度」の部分だけを載せています。
- 市内業者の指定あり 県内で17市町村
- うきは市は解体もリフォームも市内業者が条件です。田川市・中間市・糸島市などと同じです。
解体の金額は県内の真ん中です。 うきは市を調べる価値があるのは、買い手に最大200万円という材料があることと、 通るかどうかを点数で見当づけられることにあります。
見積もりはどう取るか
解体費用は建物の構造・広さ・前面道路の幅・隣家との距離で変わります。1社だけの見積もりでは、高いか安いか判断できません。複数社から取って比べてください。
うきは市には注意が2つあります。ひとつは市内の工事施工者が条件であること。市外の安い業者を見つけても対象外です。もうひとつは順番です。必ず市と事前の協議をしてから、事業に着手する前に申請します。着手は交付決定後で、募集は20件程度の先着順です。
解体無料見積ガイド
解体業者の一括見積もりサイトです。建物の情報を入力すると、対応できる業者から見積もりが届きます。相場を知るためだけに使うこともできます。利用は無料です。
※うきは市の補助を使う場合は市内の工事施工者に頼む必要があります。相場の確認に使ったうえで、申請は市内業者の見積書で行ってください。事前の協議と、着手前の申請が必要です。
壊した後の更地をどうするか
建物を壊すと住宅用地の特例が外れ、土地の固定資産税が上がります。売る見通しが立っていない状態で先に壊すと、税金だけが増えます。
うきは市の場合、壊す前に考えることがあります。家が残っていれば、買い手は最大200万円のリフォーム補助を使えます。更地にすると、その材料はなくなります。どちらが早く手放せるかを、先に比べてみてください。更地の活用と売る場合の進め方もあわせてご覧ください。
③ 貸す・活用する
うきは市には空き家バンクがあり、移住・定住ポータルサイトの中で物件が公開されています。
ただしリフォーム補助は「買う人」向けの制度です。対象は「補助対象住宅を購入する人、購入した人」で、リフォーム後半年以内に転居・転入することが条件になっています。みやま市のように売主本人が使える形ではありません。
貸す場合の補助については、市のページで確認できませんでした。賃貸を考えている場合は、建設課 移住・空き家対策係(0943-75-4987)にお尋ねください。バンクへの登録が補助の条件になるかどうかも、あわせて確認する価値があります。
④ 何もしない(いちばん多い選択)
相続で空き家を取得した人の32.7%が「空き家として所有しておく」と答えています。売る21.7%、壊す15.3%、貸す4.6%のどれよりも多い。決めていないのは、あなただけではありません。
ただし、うきは市には知っておいたほうがいい仕組みがあります。解体補助の判定に「自治会等の地元組織から要望があるもの 20点」という項目があることです。
これは補助が通りやすくなるという意味でもありますが、裏を返せば「近所が市に相談している状態」が記録されているということでもあります。放置が長引けば、そうなる可能性は上がります。持ち続ける場合にかかる費用と、放置したときのリスクは何もしない場合のページにまとめています。
うきは市の公式サイトを確認した範囲では、空き家の管理を頼める受け皿(シルバー人材センターとの協定など)は見当たりませんでした。県内には用意している市もあります。春日市はシルバー人材センターの管理サービスの料金を公開していて、敷地内の見回りが1回2,560円からです。
止まっている理由は、だいたいこの5つです
| 理由 | 割合 | うきは市で調べられること |
|---|---|---|
| 解体費用をかけたくない | 47.3% | 2分の1・上限50万円。20件程度の先着順 |
| さら地にしても使い道がない | 34.8% | ★壊さずに売れば、買い手に最大200万円の補助 |
| 取り壊すと固定資産税が高くなる | 28.2% | 更地にすると買い手のリフォーム補助も使えなくなります |
| 家財などの処理が困難 | 21.6% | ★遺品整理の大量ごみに許可業者4社を公開。買取の一括査定も案内 |
| どうすればよいか分からない | 13.8% | 建設課 移住・空き家対策係(0943-75-4987)への事前相談 |
出典:国土交通省 令和6年空き家所有者実態調査(複数回答・全国)
一方で「物置として必要」55.8%、「将来自分や親族が使うかもしれない」25.1%、「仏壇など」21.6%は、情報で変わるものではありません。調べても答えが変わらない理由なら、それは「決めた」ということです。その場合でも相続登記だけは済ませておいてください。令和9年3月31日が期限です。
どれを選んでも必要になること:家財の片づけ
★遺品整理には、市が許可業者の連絡先を公開しています
うきは市の粗大ごみは地区ごとの一斉回収です。各区で取りまとめて「うきは市危険物置場」へ搬入する形で、回収日は地区ごとに決まっています。実家1軒分の家財には向きません。
市はその代わりに、「一時的な大量ごみなどの有料戸別収集サービス」を案内しています。
| 対象 | 遺品整理や引っ越し、空き家の片づけなどで発生した一時的な多量のごみ |
| 仕組み | 市が許可する事業者に直接依頼できます |
| ★許可事業者の連絡先 | 0943-76-2889/0943-75-3344/0120-47-7997/0943-76-5757 |
| 必要なもの | 家庭系一般廃棄物(許可業者)搬入許可証の提出 |
| 料金 | 各事業者へ直接お問い合わせください 市は金額を公表しておらず、複数社を比べることを勧めています |
出典:うきは市「一時的な大量ごみなどの有料戸別収集サービス」(ページ更新日2024年11月1日・2026年9月24日確認)
市が許可業者の電話番号まで出しているのは、遠方の相続人にとって大きい情報です。どこに頼めばいいか分からないまま、高い業者に当たってしまうことを避けられます。料金は市が出していないので、4社とも当たって比べてください。
なお解体補助の対象になるのは建物の除却と処分の費用です。家財の処分費は別に考えてください。
★捨てる前に売る道を、市が用意しています
「捨てる量を減らす」ことが、そのまま費用に効きます。着物、古い家具、食器、切手、古銭、カメラ、レコード、仏具。買い手が付くものは、処分費用がかからないうえに現金になります。
うきは市は、ここに公式の入口を持っています。市は令和6年11月1日に不要品リユース事業の連携協定を結び、複数の店の買取価格を比較して売却できるサービスを案内しています。全国の加盟リサイクルショップに一括で査定を依頼でき、出張買取も利用できます。
出典:うきは市「不要品リユース事業で『おいくら』と連携を開始」(ページ更新日2026年3月4日・2026年9月24日確認)
ただし市も「再販できる品物が買い取りの対象となりますので、すべての品物を引き取りできるわけではありません」と書いています。売れるものと、処分するものを分ける作業は必要です。それでも、運び出す前に一度査定に出すだけで、処分する量は減ります。
当サイトで調べた23市町村のなかで、買取サービスとの連携を市が公式に案内していたのはうきは市だけでした。
うきは市の空き家の現状
| その他空き家 | 1,560戸(県内23位) |
| 空き家率 | 19.2%(47市町村中10番目に高い/みやこ町と同率) |
出典:総務省 令和5年住宅・土地統計調査
県の中央値13.6%の1.4倍で、県内で10番目に高い水準です。宮若市20.4%、豊前市19.4%のすぐ下にあたります。
この水準の市が買う人に最大200万円を出し、リユース事業者と連携し、遺品整理の業者まで名前を出している——「空き家を人に渡すところまで面倒を見る」という設計に見えます。1,560世帯が同じことで迷っている計算になります。
よくある質問
相続した空き家でも解体の補助は使えますか?
使えます。要綱は申請者を「老朽危険家屋等の所有者又は所有者の相続関係者等」と定義しています。申請時には建物の全部事項証明書の写しと市税等に滞納がないことを証明する書類が必要です。代理人に委任する場合の様式も市が配布しています。なお法人の扱いや共有者の同意については要綱に記載が見当たりませんでした。あてはまりそうな場合は事前協議で確認してください。
買う人にいくら補助が出ますか?
リフォーム経費の5割で、上限は50万円・100万円・200万円のいずれかです。組み合わせは次の4通り。移住者×姫治地区が200万円(150万円から増額)、移住者×姫治地区以外が100万円(50万円から増額)、移住者以外×姫治地区が100万円、移住者以外×姫治地区以外が50万円。令和8年4月1日に一部が増額されました。移住者とは「転入日の前日から3年間以上、市外住民であった者」で、すでに転入済みの方も転入日から1年間は申請できます。実家が姫治地区に入るかどうかで買い手の額が倍変わるので、売る前に建設課(0943-75-4987)で確認してください。
その補助は、売る側でも使えますか?
使えません。対象は「補助対象住宅を購入する人、購入した人」で、買う人がリフォーム後半年以内に転居・転入することが条件です。みやま市のように売主本人が使える市もありますが、うきは市は買う人向けです。ただし売主にとっては、買い手が受け取れる額そのものが売りやすさになります。なお「過去にこの補助金を受給した空き家は対象外」なので、前の持ち主が使っていれば次の買い手は使えません。
どのくらい傷んでいれば解体の対象になりますか?
要綱の別表第1で合計100点以上です。区分は5つあり、構造一般の程度(最高50点)、構造の腐朽または破損の程度(最高100点)、防火上または避難上の構造の程度(最高50点)、排水設備(最高10点)、地域的重要度(景観15点+地元要望20点)です。基礎や柱に崩壊の危険があれば、それだけで100点。そこまででなくても「大修理50点+屋根の著しい変形50点」のような組み合わせで届きます。当サイトで調べた23市町村のうち、点数を公開していたのは豊前市・中間市・糸島市・うきは市の4市でした。ただし実際の判定は市が現地を見て行います。
「自治会から要望があると20点」とはどういうことですか?
別表第1の「地域的重要度」という区分にある項目です。「自治会等の地元組織から要望があるもの」に20点、「景観を著しく害する等、特別な配慮が必要なもの」に15点がつきます。建物の状態だけでなく、近所が市に働きかけているかどうかが判定に入る仕組みです。糸島市にも「行政区や近隣住民から市へ空き家の相談が寄せられているもの 25点」という同じ型の項目があります。補助が通りやすくなるという意味でもありますが、そういう状態になっているということでもあります。
実家の敷地に納屋もあります。母屋だけ壊せますか?
納屋も100点以上と判定されるなら、まとめて壊すことが条件になります。要綱は「敷地内に該当する建築物又はその部分が複数存在する場合は、その全てを除却するものとする」としています。補助は同一敷地において1回限りなので、後から分けて申請することもできません。ただし「市長が特段の事情があると認めた場合を除く」というただし書きがあります。同じ条件はみやま市・糸島市にもありますが、ただし書きがあるのはうきは市です。事情がある場合は事前協議で相談してください。
市外の業者に頼んでもいいですか?
対象外になります。解体は「市内の工事施工者(市内に本店、支店等の事業所を有する工事施工者、又は市内の個人工事施工者)が除却工事を行うもの」が条件です。リフォーム補助も「うきは市内に本店・支店等のある建築工事関連業者」が実施することが要件になっています。解体のほうには「市長が特段の事情があると認めて対象とした建築物はこの限りでない」という定めがありますが、原則は市内業者です。県内には市内・町内業者に限る市町村が17あり、うきは市もそのひとつです。
いつまでに申請すればいいですか?
日付での締切は公表されていませんが、募集は20件程度の先着順です。順番は、①必ず市と事前の協議(建築物調査申込書)②事業に着手する前に交付申請 ③交付決定 ④着手は交付決定後⑤完了報告、となります。完了報告は完了の日から30日以内、または交付決定のあった年度の2月末日のいずれか早い日です。枠が埋まれば終わるので、年度の早いうちに事前協議へ行くほうが確実です。
家財が大量にあります。どうすればいいですか?
粗大ごみの一斉回収ではなく、有料戸別収集を使うことになります。うきは市の粗大ごみは地区ごとの一斉回収で、各区が取りまとめて搬入する形なので、実家1軒分には向きません。市は「一時的な大量ごみなどの有料戸別収集サービス」として、遺品整理や引っ越し、空き家の片づけで出たごみを許可事業者に直接依頼できる仕組みを案内しており、4社の連絡先を公開しています(0943-76-2889/0943-75-3344/0120-47-7997/0943-76-5757)。料金は市が公表していないので、各社に聞いて比べてください。「家庭系一般廃棄物(許可業者)搬入許可証」の提出が必要です。
捨てる前に売れるか調べる方法はありますか?
市が公式に案内しています。うきは市は令和6年11月1日に不要品リユース事業の連携協定を結び、複数の店の買取価格を比較して売却できるサービスを紹介しています。全国の加盟リサイクルショップに一括で査定を依頼でき、出張買取も利用できます。ただし市も「再販できる品物が買い取りの対象となりますので、すべての品物を引き取りできるわけではありません」と書いています。当サイトで調べた23市町村のなかで、買取サービスとの連携を市が公式に案内していたのはうきは市だけでした。
相談先
売る・直す・壊すの相談はこの係へ
うきは市 建設課 移住・空き家対策係
0943-75-4987空き家バンクとリフォーム補助の窓口です。実家が姫治地区に入るか、リフォーム補助にバンク登録が要るかも、ここで確認できます。解体は必ず事前の協議が必要です。
| 用件 | 担当 |
|---|---|
| 空き家バンク/リフォーム補助 移住・定住 | 建設課 移住・空き家対策係 0943-75-4987 |
| 解体補助の事前協議・申請 | うきは市役所 0943-75-3111(代表) ★解体のページに担当課の明記がありません |
| ごみ・家財の処分 | 市民生活課 生活環境係 0943-75-3114 |
| 遺品整理などの大量ごみ | 市が公開している許可事業者4社 0943-76-2889/0943-75-3344 0120-47-7997/0943-76-5757 |
| 県の無料相談 | イエカツ(福岡県空き家活用サポートセンター) 092-726-6210 |
4つの道を、もっと詳しく
ここまでうきは市の制度を見てきました。制度は市ごとに違いますが、考え方の順番はどの市でも同じです。売るとき・壊すとき・貸すとき・そのままにするときに、何を先に確かめるかをまとめています。
ほかの市町村を調べる
実家がうきは市以外にある場合は、そちらの市町村の制度を見てください。福岡県には60市町村があり、上限額は20万円から100万円まで5倍の開きがあります。補助率も23パーセントから3分の2まで幅があり、相続した空き家に使えるかどうかも市によって違います。隣の市と同じとは限りません。
ほかの市のページも公開しています。解体補助の上限は市によって違い、福岡県内では20万円から100万円まで5倍の開きがあります。実家とご兄弟の家が別の市にある場合は、両方を見比べてください。
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ほかの地域
制度の内容はうきは市の公式ページと市が公開している交付要綱を2026年9月24日に確認して作成しています。リフォーム補助の上限額は令和8年4月1日に一部が増額されたものです。補助金は年度ごとに条件が変わり、予算額や募集枠に達した時点で受付を終了します。申請の前に必ず担当課でご確認ください。税や法律の取り扱いは個別の事情で変わります。実際の判断は市の担当課・税務署・専門家にご相談ください。

