宗像市には空き家が5,040戸あります。そのうち2,020戸が、別荘でも賃貸募集中でもない「その他空き家」——相続したまま使われていない家です。福岡県内では13番目の多さです。
空き家率は10.7%で、県の中央値13.6%より低い市です。空き家が目立つ市ではありません。それでも戸数が県内13位なのは、総住宅数が47,100戸と多いためです。
宗像市は、実家の住所で使える制度が入れ替わる市です
当サイトでこれまで13市町村を調べましたが、市内を区域で分けて、補助の上限額を倍にしている市は宗像市が初めてでした。
空家等対策促進区域(郊外・離島)
解体 60万円大島・地島・鐘崎・神湊など20の町名のうち、市街化区域以外の区域です。県内でも高いほうの水準になります。
立地適正化計画の誘導区域(中心部)
売却で 3万円空き家バンクに登録して市内の不動産会社と専任媒介契約を結ぶと、奨励金3万円が出ます。解体の補助は上限30万円です。
郊外の家は壊すほうに、中心部の家は次の人に住んでもらうほうに、市がお金を寄せています。どちらに当てはまるかで、読むべき制度が変わります。
もうひとつ、宗像市には他の13市町村と決定的に違う点があります。空き家の相談窓口が、市役所ではありません。
宗像市で先に知っておくこと
- ★窓口は市役所ではなく「住マイむなかた」です
市は一般社団法人住マイむなかた(0940-37-2525)に「空き家等に関する総合的な相談窓口」を置いています。管理サービスも空き家バンクも、ここが受け付けます。 - ★市が11の団体と協定を結んでいます
銀行3行と信用金庫、福岡県司法書士会、シルバー人材センター、清掃業者3社などです。お金のこと、相続登記、管理、片づけの相手が最初からそろっています。 - ★解体補助は住所で60万円と30万円に分かれます
20の町名のうち市街化区域以外なら上限60万円。町名が合っていても市街化区域なら30万円です。 - ★1年以上空き家であることを証明する書類が要ります
電気・水道・ガスの使用中止日が分かるものです。たまに帰って電気を使っている実家は、ここで確認が必要になります。 - ★交付決定が出ても、まだ工事はできません
決定のあとに「補助事業着手届」を出す必要があります。届を出す前に着手すると補助金は交付されません。
また登記されていない家屋は対象外と明記されています。必要書類に法務局の全部事項証明書が入っています。
まず、4つのうちどれに当てはまるか
相続した家について決めることは、結局4つしかありません。国土交通省の令和6年空き家所有者実態調査では、相続で空き家を取得した人の選択はこうなっています。
| 選択 | 割合 | 宗像市の場合 |
|---|---|---|
| そのまま所有 | 32.7% | ★住マイむなかたに管理を相談できます |
| 売る | 21.7% | 空き家バンク(先に媒介契約を結ぶと登録できません)。誘導区域なら奨励金3万円 |
| 壊す | 15.3% | ★促進区域60万円/その他30万円。3分の1以内 |
| 貸す・活用 | 4.6% | 空き家バンクは賃貸にも対応しています |
出典:国土交通省 令和6年空き家所有者実態調査
① 売る
売り方は2つあります。物件の状態で選び方が変わります
仲介は不動産会社に買い手を探してもらう方法です。相場に近い値段になりますが、買い手が見つかるまで時間がかかります。買取は業者に直接売る方法です。値段は下がりますが、買い手を探す必要がないので早く終わります。
宗像市の空き家率10.7%は県の中央値13.6%より低く、県内では買い手が付きやすいほうに入ります。福岡市と北九州市の通勤圏で、総住宅数は47,100戸と県内でも多い市です。ただし個別の物件が売れるかどうかは立地と傷み具合で決まります。まず値段を知ることから始めてください。
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※査定を申し込んでも売却が確定するものではありません。金額に納得できなければ断れます。
★空き家バンクは、先に不動産会社と契約すると登録できません
ここは順番を間違えると損をするところなので、先に書きます。宗像市の空き家・空き地バンクは、こう定めています。
既に宅地宅建取引業者と媒介契約を締結している物件は取り扱いません
宗像市空き家・空き地バンク
当サイトで先に公開した柳川市は逆で、「不動産事業者と媒介契約をしていること」がバンクの登録条件でした。市によって正反対です。宗像市では、不動産会社に相談する前にバンクの登録を済ませる形になります。
市は仲介をしません。仲介するのは「市民公益活動団体 住マイむなかた」会員の宅地建物取引業者です。登録できるのは市内の専用住宅(戸建て・マンション)、事務所併用住宅・店舗併用住宅、住宅の建築が可能な空き地(農地・山林等を除く)です。
ただし「所有者の意思が確認できない。相続登記ができない等」の物件は利用をお断りしますと書かれています。ここでも登記が前提になります。
★登録から3か月以内に申請すると、3万円が出ます
空き家・空き地バンク利用促進奨励金です。市の要綱で条文を確認しました。
| 金額 | 交付対象物件1件につき3万円 |
| ★区域の条件 | 宗像市立地適正化計画に定められた都市機能誘導区域内または居住誘導区域内にあること |
| 登録の時期 | 平成31年4月1日以降初めて空き家・空き地バンクに登録された空き家 |
| 対象者 | 市内に所在地を有する宅地建物取引業者と、売買の専任媒介契約を締結した所有者等(売主) |
| ★申請の期限 | 空き家・空き地バンクに登録された日から起算して3月を経過する日まで |
| その他 | 市税の滞納がないこと/交付決定から2年間は登録の取消しを行わないこと |
| 窓口 | 都市再生課 0940-36-9777 |
出典:宗像市空き家・空き地バンク利用促進奨励金交付要綱(2026年9月16日に市の例規集で条文を確認)
順番はこうなります。
- 空き家バンクに登録する(この時点で媒介契約があると登録できません)
- 市内の宅地建物取引業者と売買の専任媒介契約を結ぶ
- 登録日から3か月以内に奨励金を申請する → 3万円
3か月の起算日は「登録した日」です。売れた日でも契約した日でもありません。登録してから不動産会社を探していると、それだけで期限が近づきます。
売る前に確認すること:相続登記が済んでいますか
名義が親のままだと、売ることも補助を申請することもできません。相続登記は2024年4月から申請が義務になりました。それより前に相続した不動産も対象で、令和9年(2027年)3月31日が期限です。正当な理由なく怠ると10万円以下の過料があります。
宗像市では、登記の重要度がほかの市町村より高くなります。解体補助は「登記されていない家屋の解体工事は対象外」と明記され、必要書類に法務局の全部事項証明書があります。空き家バンクも「相続登記ができない」物件はお断りとされています。売る道も壊す道も、登記で止まります。
市が協定を結んでいる11団体には福岡県司法書士会が入っています。相談先が分からない場合の入り口になります。
相続した不動産の売却なら【ラクウル】
相続した不動産の買取を専門にしている業者です。相続調査、遺産分割協議書の作成、各種手続きまで含めて相談できます。登記が済んでいない、相続人が複数いて話がまとまらない——そうした段階からでも相談できる窓口です。相談は無料です。
※相談しても売却が確定するものではありません。手続きだけ相談することもできます。
売ったときの税金
相続した家を売る場合、条件が合えば相続空き家の3,000万円特別控除や、低額で売るときの低未利用土地等の100万円控除が使えることがあります。宗像市のページでは、これらの確認書の交付についての案内を見つけられませんでした。当サイトでは確認できていないため金額や条件を書きません。
使えるかどうかの判断は税務署か税理士にご確認ください。市税に関することは宗像市 税務課(0940-36-7350)です。
相談しやすい税理士を探すなら【税理士ドットコム】
税理士を無料で紹介してもらえるサービスです。控除が自分の場合に使えるか、売ったときにいくら税金がかかるかを相談できます。相続税の申告についても相談できます。運営は弁護士ドットコム株式会社で、全国47都道府県に対応しています。
※紹介を受けても契約が確定するものではありません。費用を聞くだけの相談もできます。
② 壊す(宗像市の解体補助金)
宗像市老朽空き家等除却促進事業
| 補助額 | 解体に要した額の3分の1以内または区域に応じた上限額のいずれか低い方 【空家等対策促進区域】上限60万円/【その他の区域】上限30万円 千円未満の端数は切り捨て |
| 対象の建物 | 昭和56年5月31日以前に建築された老朽空き家等で、倒壊や部材の落下のおそれがあるなど市が定める要件を満たすもの(その他要件有) |
| 空き家の期間 | 1年以上居住などの使用がなされていないこと |
| ★対象外 | 申請・交付決定前に着手している場合/自分で行う解体工事/登記されていない家屋 |
| 申請できる人 | 市内にある老朽空き家等の所有者 |
| 申請期間 | 令和8年5月11日〜令和9年1月29日 ★先着順・予算枠に到達次第終了 |
| 完了報告 | 工事完了日から20日以内 |
| 補助金の請求 | 令和9年2月26日まで(振込先口座の名義は申請者のみ) |
| 窓口 | ★都市再生課 0940-36-9777 |
出典:宗像市「宗像市老朽空き家等除却促進事業」(ページ更新日2026年4月24日)および市の補助金申請フロー図(令和8年度・2026年9月16日確認)
市内業者に限るという記載は、市のページにもフロー図にも見当たりませんでした。ただし必要書類に「解体業者等に該当することが確認できる許可証等の写し」があります。「無い」と確認できたわけではないので、都市再生課にご確認ください。
★実家の住所で、上限が倍変わります
市は空家等対策促進区域をこう定めています。
町名が大島、地島、多禮、田島、深田、牟田尻、吉田、神湊、江口、池田、田野、上八、鐘崎、用山、久原、朝町、陵厳寺、名残、武丸、吉留のうち市街化区域以外の区域
宗像市 老朽空き家等除却促進事業
条件は2つあって、両方を満たす必要があります。
- 上の20の町名のどれかであること
- そのうえで市街化区域以外であること
町名が合っていても、市街化区域なら上限は30万円です。大島と地島は離島、鐘崎と神湊は漁港のある海沿いの地区です。市のページには黄色で塗り分けた地図が載っています。自分の実家がどちらか分からない場合は、都市再生課(0940-36-9777)に住所を伝えて確認するのがいちばん早いです。
なおこの「促進区域」と、さきほどの奨励金の「誘導区域」は別のものです。促進区域は郊外や離島、誘導区域は中心部を指します。名前が似ているので、問い合わせるときは制度の名前と一緒に伝えてください。
この60万円は、県内でどのくらいか
福岡県で金額を確認できた55市町村と比べると
- 促進区域の 60万円 上から8番目
- 60万円は大牟田市・筑紫野市・宗像市・鞍手町・大野城市の5市町です。これより高いのは芦屋町・上毛町・東峰村の100万円、岡垣町と水巻町の90万円、大刀洗町の75万円、久留米市の65万円だけ。県内では上位に入る水準です。
- その他の区域の 30万円 下から2番目の水準
- 30万円は20市町村あり、50万円(25市町村)に次いで2番目に多い金額ですが、額としては下から2番目です。最も低いのは田川市の20万円。同じ市の中で、県内上位と下位の両方が存在することになります。
- 補助率 3分の1 県内で4市町村だけ
- 北九州市・田川市・豊前市・宗像市の4市だけです。県内でいちばん多いのは2分の1で34市町村。上限額に届くには180万円の工事費が必要です。
- ★1年以上空き家の証明が要る ほかに見かけません
- 電気・水道・ガスの使用中止日が分かる書類が必要書類に入っています。県内の他の市町村では、ここまで指定しているものを見かけませんでした。
促進区域なら県内でも恵まれているほうです。 ただし補助率が3分の1なので、工事費180万円で上限に届きます。 それ以下なら上限には届きません。
★1年以上空き家であることを、電気の使用中止日で証明します
必要書類のなかに、他の市町村で見かけないものがあります。
1年以上空き家であることを証明する書類(電気、水道、ガスの使用中止日が確認できる書類等)
宗像市 老朽空き家等除却促進事業補助金申請フロー
「1年以上使っていない」を、自己申告ではなく書類で示す必要があります。実家をたまに見に行って電気を使っている場合や、電気を止めていない場合は、ここで確認が必要になります。使えないと決まったわけではありませんが、申請を考えるなら早めに都市再生課(0940-36-9777)へ相談してください。
必要書類は全部で9点あります。
- 補助金交付申請書/事業計画書(窓口かホームページで様式を入手)
- 老朽空き家の所在が分かる地図/敷地の範囲および位置を示す図/現況写真
- 解体工事の費用等が確認できる書類(見積書+解体業者等に該当することが確認できる許可証等の写し)
- 市税に滞納がないことの証明(宗像市税務課 0940-36-7350)
- 老朽空き家の全部事項証明書(法務局)
- ★1年以上空き家であることを証明する書類(電気・水道・ガスの使用中止日)
このほか権利を持つ人が申請者以外にもいる場合は、同意書(実印を押印し、印鑑証明書を添付)が必要です。兄弟で共有している実家は、先に話をまとめておく必要があります。
★交付決定が出ても、まだ工事はできません
多くの市町村は「交付決定を受けてから着手」で終わります。宗像市はその先にもう1段あります。
交付決定通知を受け取り、補助事業着手届を提出する前に、工事に着手した場合、補助金は交付しません
宗像市 老朽空き家等除却促進事業補助金申請フロー
流れはこうなります。
- 事前相談(電話・窓口)→ 市が補助要件を確認
- 補助金交付申請(書類9点)
- 受付・書類審査・現地確認・判定
- 交付決定通知が届く
- ★補助事業着手届を提出する
- ここでようやく解体工事
- 完了報告(工事完了日から20日以内)→ 現地確認 → 補助金額の確定
- 補助金の請求(令和9年2月26日まで)→ 振込
市も「交付申請を行う前に都市再生課に、対象要件に該当するかどうかを確認してください」と書いています。まず電話から始めてください。
いくらもらえるか計算する
補助金シミュレーター
上限額に達しています。
この金額がそのまま出るわけではありません。 補助を受けるには、昭和56年5月31日以前に建てられた建物で、 倒壊や部材の落下のおそれがあるなど市が定める要件を満たすと判定される必要があります。 1年以上使われていないことを電気・水道・ガスの使用中止日で証明する書類も要ります。 登記されていない家屋と、自分で行う解体工事は対象外です。 交付決定を受けたあと、補助事業着手届を出すまで工事に着手できません。
出典:市公式ページ(時点)
見積もりはどう取るか
順番があります。宗像市は交付決定と着手届の二段構えなので、①都市再生課に電話して対象になりそうか確認する → ②見積もりを取る → ③申請する → ④交付決定を受ける → ⑤着手届を出す → ⑥工事、という流れになります。
解体費用は建物の構造・広さ・前面道路の幅・隣家との距離で変わります。1社だけの見積もりでは、高いか安いか判断できません。複数社から取って比べてください。申請には見積書に加えて「解体業者等に該当することが確認できる許可証等の写し」が要りますので、業者に伝えておくとあとが早くなります。
解体無料見積ガイド
解体業者の一括見積もりサイトです。建物の情報を入力すると、対応できる業者から見積もりが届きます。相場を知るためだけに使うこともできます。利用は無料です。
※宗像市の補助を使う場合は、交付決定を受けたあと、補助事業着手届を提出してから工事に着手してください。自分で解体すると対象外になります。
壊した後の更地をどうするか
建物を壊すと住宅用地の特例が外れ、土地の固定資産税が上がります。売る見通しが立っていない状態で先に壊すと、税金だけが増えます。
宗像市の場合、中心部なら壊さずに売るほうに奨励金が出ます。空き家バンクに登録して3万円という形です。郊外なら壊すほうに60万円。どちらの側にいるかで、先に検討する順番が変わります。更地の活用と売る場合の進め方もあわせてご覧ください。
③ 貸す・活用する
宗像市の空き家・空き地バンクは売却だけでなく賃貸にも対応しています。登録の条件と手順は「① 売る」に書いたものと同じです。先に不動産会社と媒介契約を結ぶと登録できなくなる点にご注意ください。
ただし奨励金3万円は「売買の専任媒介契約」が条件なので、賃貸では対象になりません。
登録の相談は住マイむなかた(0940-37-2525)、制度については都市再生課(0940-36-9777)です。
④ 何もしない(いちばん多い選択)
相続で空き家を取得した人の32.7%が「空き家として所有しておく」と答えています。売る21.7%、壊す15.3%、貸す4.6%のどれよりも多い。決めていないのは、あなただけではありません。
★管理の相談先が、市役所ではありません
持ち続けると決めた場合でも、管理の責任は残ります。宗像市はこう書いています。
周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう空家等を適切に管理することは所有者等(所有者、管理人、所有者死亡の場合は相続人)の責務
宗像市 空き家の適正管理をお願いします
「所有者死亡の場合は相続人」と、はっきり書かれています。名義を変えていなくても、管理の責任は相続人に来ます。
そのうえで市は、平成29年8月1日に11の団体と協定を結び、一般社団法人住マイむなかたに「空き家等に関する総合的な相談窓口」を置いています。
| 分野 | 協定を結んでいる団体 |
|---|---|
| お金 | 遠賀信用金庫/北九州銀行/西日本シティ銀行/福岡銀行 |
| 相続・登記 | 福岡県司法書士会 |
| 管理 | シルバー人材センター |
| 片づけ・解体 | 玄海クリーン/三孝産業/神郡清掃サービス |
| 窓口 | 一般社団法人住マイむなかた 0940-37-2525 |
出典:宗像市「空き家等に関する総合的な相談窓口開設」(ページ更新日2023年10月26日・2026年9月16日確認)
当サイトで調べた30市町村のうち、協定を結んだ団体の数がいちばん多いのは宗像市でした。協定を結んだ相談窓口そのものは大牟田市(ありあけ不動産ネット協同組合)や太宰府市(太宰府市空家予防推進協議会)にもありますが、銀行や清掃業者まで含めて11団体を並べているのは宗像市だけです。柳川市にもシルバー人材センターとの協定がありますが、1件です。
市はこう呼びかけています。「遠方に居住、仕事が多忙であるなど、定期的な管理が難しい場合は、親戚や管理サービス業者に管理を依頼するなど、適正な管理を行いましょう」。管理サービスの費用は市のページに書かれていないので、住マイむなかた(0940-37-2525)にご確認ください。
ただし、放置すると税が上がることがあります
市は勧告を受けると「土地の固定資産税について住宅用地の特例の対象から除かれる」と書いています。さらに代執行についても「代執行の費用は所有者等の負担」と明記しています。
ここで大事なのは、いきなり特例が外れるわけではないということです。段階があり、市区町村からの通知に対応すれば税は変わりません。詳しくは何もしない場合のページに書いています。管理に行けないことが理由なら、住マイむなかたに相談するという道があります。
止まっている理由は、だいたいこの5つです
| 理由 | 割合 | 宗像市で調べられること |
|---|---|---|
| 解体費用をかけたくない | 47.3% | 促進区域なら60万円/その他30万円。3分の1以内 |
| さら地にしても使い道がない | 34.8% | 中心部なら壊さずに売って3万円という道もあります |
| 取り壊すと固定資産税が高くなる | 28.2% | 更地にする時期を売却の見通しと合わせる |
| 家財などの処理が困難 | 21.6% | ★分別して持ち込めば3施設とも無料 |
| どうすればよいか分からない | 13.8% | ★住マイむなかた(0940-37-2525)が総合窓口 |
出典:国土交通省 令和6年空き家所有者実態調査(複数回答・全国)
一方で「物置として必要」55.8%、「将来自分や親族が使うかもしれない」25.1%、「仏壇など」21.6%は、情報で変わるものではありません。調べても答えが変わらない理由なら、それは「決めた」ということです。その場合でも相続登記だけは済ませておいてください。令和9年3月31日が期限です。宗像市では、登記がないと売ることも壊すこともできません。
どれを選んでも必要になること:家財の片づけ
★分別して持ち込めば、3か所とも無料です
宗像市には資源物受入施設が3か所あり、いずれも無料です。実家の片づけで出るものの多くが、ここで受け入れられます。
| 宗像市役所資源物受入施設 | 東郷一丁目1番1号(市役所西側駐車場) 土日 9:00〜17:00 |
| 北側資源物受入施設 | 池浦600番地2(宗像清掃工場前) 水 9:00〜19:00/土日 9:00〜17:00 ★ここだけ羽毛布団も受け入れ |
| 西側資源物受入施設 | 王丸842番地(ゆーゆープール横) 水 9:00〜19:00/土日 9:00〜17:00 |
| 受け入れるもの | 缶、金物、カセットボンベ・スプレー缶、使用済小型電子機器、びん(無色透明・茶色・その他色)、ガラス、陶磁器、蛍光管・電球、乾電池、紙パック、白色トレイ、ペットボトル、プラスチック製容器包装、使用済みてんぷら油、新聞紙、雑誌、ダンボール、古布 |
| 休み | 12月29日〜1月3日 |
出典:宗像市「分別ごみ(資源ごみ・不燃ごみ)の出し方[資源物受入施設]」(ページ更新日2023年9月8日・2026年9月16日確認)
食器、びん、古い雑誌や新聞、古布——実家から出るものの多くがここに入ります。しかも土日に開いています。分別して運べば費用はかかりません。
まとめて出す場合
| 粗大ごみ(戸別回収) | 粗大ごみ処理シール1枚530円 1個20kg以下でシール1枚、21〜40kgで2枚 一番長い部分が1mを超え、重さ40kg以下のもの(1m以内でも家の前での収集希望ならこちら) |
| 申し込み | むなかた粗大ごみインターネット受付(24時間365日) 電話 0940-36-9092(月〜金 8:30〜17:00)/回収は申込日の翌日以降 |
| 宗像清掃工場(ECOパーク宗像) | 池浦600番地1 0940-62-0505 10kgごとに170円/月〜土 13:00〜16:30(祝日も可・日曜休み) 燃やすごみ、金物類、ガラス類、粗大ごみ/計量窓口で受付 |
| ★受け入れないもの | テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、パソコン、産業廃棄物、その他処理困難物 |
| 陶磁器・コンクリート・土砂・がれき | 宗像市不燃物埋立処理場(河東1776番地)月〜金 8:30〜16:00 ★環境課(0940-36-1421)で許可証 → 会計課で支払い → 処理場への順です |
出典:宗像市「粗大ごみの申込方法」(ページ更新日2025年6月1日)ほか(2026年9月16日確認)
10kgごとに170円は、1トンで17,000円です。先に資源物受入施設へ分けて運ぶと、ここで払う分が減ります。
捨てる前に、売れるものがないか確認する
宗像市には家財の片づけに対する補助はありません。「捨てる量を減らす」ことが、そのまま費用に効きます。着物、古い家具、食器、切手、古銭、カメラ、レコード、仏具。買い手が付くものは、処分費用がかからないうえに現金になります。
出張査定に来てもらえる業者もあるので、家財を運び出す前に一度確認してみてください。
※このセクションには現在、掲載できる買取業者の広告がありません。★送客リンクの入れ場所(家財・遺品整理)
★市が案内している相談先
宗像市は、空き家の相談を市役所ではなく一般社団法人に集約しています。まずここに電話すれば、必要な相手につないでもらえる形です。
空き家の管理・空き家バンクの相談は
一般社団法人 住マイむなかた
0940-37-2525市が協定を結んで開設した「空き家等に関する総合的な相談窓口」です。空き家管理サービスと空き家バンクの相談を受け付けています。市役所の窓口ではありません。補助金の申請そのものは、下の都市再生課になります。
| 用件 | 連絡先 |
|---|---|
| 空き家の管理・バンクの相談 | 一般社団法人 住マイむなかた 0940-37-2525 |
| 解体補助・バンク・奨励金の申請 | 宗像市 都市再生課 0940-36-9777 |
| 市税の滞納がないことの証明 | 宗像市 税務課 0940-36-7350 |
| 粗大ごみの申し込み | 0940-36-9092(月〜金 8:30〜17:00) |
| ごみ・不燃物埋立処理場の受付 | 宗像市 環境課 0940-36-1421 |
| ごみの持ち込み | 宗像清掃工場(ECOパーク宗像) 0940-62-0505 |
| 県の無料相談 | イエカツ(福岡県空き家活用サポートセンター) 092-726-6210 |
解体補助の窓口について補足します。市の公式ページには担当課の記載がありませんが、市が出している令和8年度の申請フロー図に「市都市再生課に確認してください」と書かれています。宗像市には建築課(0940-36-5203)もありますが、この補助の窓口は都市再生課です。
宗像市の空き家の現状
| 総住宅数 | 47,100戸 |
| 空き家 | 5,040戸 |
| その他空き家 | 2,020戸(県内13位) |
| 空き家率 | 10.7%(47市町村中31位) |
出典:総務省 令和5年住宅・土地統計調査
空き家率10.7%は県の中央値13.6%より低く、川崎町の31.0%や田川市の21.0%とは状況が違います。空き家が目立つ市ではありません。
それでも「その他空き家」が2,020戸で県内13位なのは、総住宅数47,100戸という母数の大きさによります。率としては落ち着いていても、戸数としては県内で13番目に多い。だからこそ市は、郊外と中心部で制度を分ける形をとっているのだと読めます。
よくある質問
実家が60万円の区域かどうか、どうやって調べますか?
条件は2つあり、両方を満たす必要があります。まず町名が大島、地島、多禮、田島、深田、牟田尻、吉田、神湊、江口、池田、田野、上八、鐘崎、用山、久原、朝町、陵厳寺、名残、武丸、吉留のどれかであること。そのうえで市街化区域以外であることです。町名が合っていても市街化区域なら上限30万円になります。市のページに黄色で塗り分けた地図がありますが、住所を伝えて都市再生課(0940-36-9777)に聞くのがいちばん確実です。
「促進区域」と「誘導区域」は同じものですか?
別のものです。解体補助の空家等対策促進区域は郊外や離島を指し、上限60万円の対象になります。奨励金の都市機能誘導区域・居住誘導区域は立地適正化計画で定めた中心部で、空き家バンクに登録して専任媒介契約を結ぶと3万円が出ます。名前が似ているので、問い合わせるときは制度の名前と一緒に伝えてください。
実家の電気を止めていません。解体補助は使えませんか?
必要書類に「1年以上空き家であることを証明する書類(電気、水道、ガスの使用中止日が確認できる書類等)」があります。使用中止日が分かるものが求められているので、電気が止まっていない場合は何で証明するかを確認する必要があります。使えないと決まったわけではありませんが、申請を考えているなら早めに都市再生課(0940-36-9777)へ相談してください。他の市町村では、ここまで指定しているものを見かけませんでした。
交付決定の通知が届きました。すぐ工事を始めていいですか?
まだ始められません。宗像市は「交付決定通知を受け取り、補助事業着手届を提出する前に、工事に着手した場合、補助金は交付しません」と明記しています。交付決定 → 着手届の提出 → 工事の順です。多くの市町村は「交付決定後に着手」までですが、宗像市はもう1段あります。
自分で解体すれば安く済みますか?
補助の対象外になります。市は「自分で行う解体工事は対象外」と明記しています。また必要書類に「解体業者等に該当することが確認できる許可証等の写し」があるため、業者に依頼することが前提です。なお市内業者に限るという記載は、市のページにもフロー図にも見当たりませんでした。「無い」と確認できたわけではないので、都市再生課にご確認ください。
先に不動産会社に相談してしまいました。空き家バンクに登録できますか?
すでに媒介契約を締結している場合は登録できません。宗像市は「既に宅地宅建取引業者と媒介契約を締結している物件は取り扱いません」としています。柳川市は逆に媒介契約が登録条件なので、市によって正反対です。宗像市では①バンクに登録 → ②市内の宅建業者と売買の専任媒介契約 → ③登録日から3か月以内に奨励金を申請という順番になります。
奨励金の3万円は、いつまでに申請すればいいですか?
空き家・空き地バンクに登録された日から起算して3月を経過する日までです。売れた日でも契約した日でもなく、登録した日が起算日です。対象は立地適正化計画の都市機能誘導区域内または居住誘導区域内にある空き家で、平成31年4月1日以降に初めて登録されたものに限られます。市内の宅建業者との売買の専任媒介契約も条件です。窓口は都市再生課(0940-36-9777)です。
兄弟で相続した実家です。ひとりで申請できますか?
同意書が必要になります。市の申請フローに「老朽空き家の権利を有する人が申請者以外にも存在するときは、同意書(実印を押印し、印鑑証明書を添付)」と書かれています。実印と印鑑証明書が要るので、先に話をまとめておかないと申請の段階で止まります。また補助金の振込先口座は申請者名義のみとされています。
遠方に住んでいて管理に行けません。どうすればいいですか?
市が協定を結んだ「住マイむなかた」(0940-37-2525)が空き家管理サービスの相談を受け付けています。市は平成29年8月1日に、銀行3行と信用金庫、福岡県司法書士会、シルバー人材センター、清掃業者3社などと協定を締結しました。費用は市のページに書かれていないので、住マイむなかたにご確認ください。なお市は「所有者死亡の場合は相続人」も管理の責務を負うと明記しています。
相談先
解体補助・空き家バンク・奨励金の申請は
宗像市 都市再生課
0940-36-9777市は「交付申請を行う前に都市再生課に、対象要件に該当するかどうかを確認してください」と書いています。まず電話から始めてください。管理サービスや空き家バンクの相談は、住マイむなかた(0940-37-2525)です。
4つの道を、もっと詳しく
ここまで宗像市の制度を見てきました。制度は市ごとに違いますが、考え方の順番はどの市でも同じです。売るとき・壊すとき・貸すとき・そのままにするときに、何を先に確かめるかをまとめています。
ほかの市町村を調べる
実家が宗像市以外にある場合は、そちらの市町村の制度を見てください。福岡県には60市町村があり、上限額は20万円から100万円まで5倍の開きがあります。宗像市のように市内で金額が分かれる市はまれです。隣の市と同じとは限りません。
ほかの市のページも公開しています。解体補助の上限は市によって違い、福岡県内では20万円から100万円まで5倍の開きがあります。実家とご兄弟の家が別の市にある場合は、両方を見比べてください。
同じ福岡の市町村
ほかの地域
制度の内容は宗像市の公式ページ・申請フロー図・市の例規集を2026年9月16日に確認して作成しています。補助金は年度ごとに条件が変わり、予算に達した時点で受付を終了します。解体補助は先着順です。申請の前に必ず担当課でご確認ください。税や法律の取り扱いは個別の事情で変わります。実際の判断は市の担当課・税務署・専門家にご相談ください。

